イスラエルのシャハール在ジュネーブ国連大使は30日、イスラエルは国連に「失望させられた」と述べた。国連機関の指導部は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの攻撃や増大する反ユダヤ主義を十分に非難していないという認識を示した。写真は10月27日、国連総会で演説するイスラエルのエルダン国連大使(2023年 ロイター/Mike Segar)

イスラエル、国連に「失望」 ハマスを十分に非難せず=大使

[ジュネーブ 30日 ロイター] – イスラエルのシャハール在ジュネーブ国連大使は30日、イスラエルは国連に「失望させられた」と述べた。国連機関の指導部は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの攻撃や増大する反ユダヤ主義を十分に非難していないという認識を示した。

シャハール氏は記者団に対し、国連機関の指導部の一角は、1400人が殺害され、200人以上が人質に取られたハマスによる7日のテロ攻撃を非難していないとし、「総じて国連はイスラエル市民を失望させたと言わざるを得ない」と語った。

シャハール氏の発言は、世界保健機関のテドロス事務局長が、ガザ市民の犠牲に懸念を表明したことに言及しているとみられる。

先週には、グテレス国連事務総長がイスラエルとハマスの戦闘が続くガザでの「明白な国際人道法違反」に対する懸念を表明し、民間人の保護を訴えたことを受け、イスラエルのエルダン国連大使は「衝撃的」とし、グテレス氏の辞任を求めた。

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