イランは14日、イスラエルによる「戦争犯罪と大量虐殺」が停止しなければ、事態は制御不能に陥り、より広範囲に影響が及ぶ恐れがあると警告した。写真はパレスチナを支持する集会に参加するイスラム革命防衛隊の隊員。10月13日、イランのテヘランで撮影(2023年 West Asia News Agency via REUTERS)
イランは14日、イスラエルによる「戦争犯罪と大量虐殺」が停止しなければ、事態は制御不能に陥り、より広範囲に影響が及ぶ恐れがあると警告した。写真はパレスチナを支持する集会に参加するイスラム革命防衛隊の隊員。10月13日、イランのテヘランで撮影(2023年 West Asia News Agency via REUTERS)

イランがイスラエルに警告、「戦争犯罪」続けば影響拡大

[国連 14日 ロイター] – イランは14日、イスラエルによる「戦争犯罪と大量虐殺」が停止しなければ、事態は制御不能に陥り、より広範囲に影響が及ぶ恐れがあると警告した。

これに先立ち米ニュースサイトのアクシオスが報じたところによると、イランはイスラエルに対して、イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区で地上戦を開始した場合、イランは何らかの行動を取ると国連を通じて同国に伝えた。

イラン国連代表部はX(旧ツイッター)に「イスラエルのアパルトヘイトによる戦争犯罪と大量虐殺を直ちに止めなければ、事態は制御不能に陥り、広範囲に及ぶ結果を招くことになる」と投稿した。

イスラエルは14日、イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区の市民に南へ退避するよう勧告するとともに、地上戦の準備を進めた。

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