米軍制服組トップ、イスラエル危機に関与しないようイランに警告
[米軍用機上 9日 ロイター] – 米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長は9日、イスラエル危機に関与しないようイランに警告した。また、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル北部に向けてロケット弾を発射したことを受け、紛争の拡大を望んでいないと述べた。
米ホワイトハウスは同日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃にイランが直接関与していることを示す情報や証拠がないにもかかわらず、イランが加担していると表明した。
ブラウン氏はイランへのメッセージを問われると、「関与してはならない」と答えた。ブリュッセルに同行した少数の記者団に語った。先月就任が決まってから初めての公のコメントとなる。
「われわれはかなり強いメッセージを送りたい。これが拡大することを望んでおらず、イランにこのメッセージをはっきりと伝えることが目的だ」と述べた。
オースティン米国防長官は8日、イスラエルへの支持を示すため米海軍の空母打撃群を東地中海に派遣すると発表した。
ブラウン氏は「イスラエルを支援するという非常に強いメッセージだ。しかし、それはまた、この特定の紛争を拡大させないための抑止力という強いメッセージでもある」と語った。
また、中東での軍事作戦を監督する米中央軍の副司令官を務めたこともある同氏は、ハマスの行動を過激派組織「イスラム国」の行動になぞらえた。
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