写真は胡錦濤氏が会議場から退場させられる一幕 (Photo by Noel CELIS / AFP)

習近平 天命を失ったのか?

習近平氏が「現代の皇帝」と呼ばれているのは驚くことではない。歴代の皇帝は中国を統治する「天命」を持っていると主張していたが、習氏は天命を拡大し、中国だけでなく全世界を統治しようとしている。

「天命」とは、紀元前1046年-紀元前256年の周王朝で発展した儒教の概念である。「天」が中国の皇帝(天子)に中国を治める権利を授与するものとされている。これは欧州の王権神授説と似ている。

王権神授説は、王を退位させるための道徳的指針を定めていない。王家は放蕩、不品行、腐敗、及び他の神聖ではない行動に関わらず永遠に統治できる。それと異なり、実用的な儒教思想は、天は民に不道徳または暴君の皇帝から治世の権限を取り消す権利を与えた。中国人は、そのような皇帝に対して反乱を起こす義務があると教えられている。

▶ 続きを読む
関連記事
市場の仕組みを無視した安易な「富裕税」を痛烈に批判。富裕層はすでに社会に多大な貢献をしており、彼らの財産を奪うことはイノベーションの阻害につながると警鐘を鳴らす論説
トランプ米大統領は、中国は新型コロナウイルスのパンデミックについて少なくとも10兆ドルを支払う義務があり、各国は被った損害への賠償の内金として、中国に対する債務を全て帳消しにすべきだと主張している。
米中間選挙において、身内に距離を置かれたオバマや遊説を避けたバイデンに対し、トランプは自ら「最高応援団長」として猛烈に全国を駆け回る。逆風の世論調査にも怯まず、強気に自らを売り込む姿を追う
米中間選挙後、米国とイスラエルがイランへの大規模攻撃を再開する可能性が浮上。72時間の集中攻撃やナタンズ近郊の地下核施設が焦点となる中、イランは周辺国との外交交渉を進める一方、ホルムズ海峡封鎖やミサイル攻撃を切り札としている
米露中首脳会談の背景やウクライナ和平の現実、そして身勝手なダブルスタンダードを続けるヨーロッパに対するトランプ政権の冷徹な現実主義を解説した論考