咳を止めるにはザクロジュースだ！

咳を止めるにはザクロジュースだ！

ザクロは肺を潤し咳を止める。

秋は空気が乾燥し、物が乾燥します。朝早く起きると、いつも口が渇き、乾いた咳が続きます。パニックにならないでください。これは、乾燥が肺に影響を与えるために起こる自然現象です。ザクロジュースを一杯飲んでください。ジュースは乾燥による喉の不快感を和らげる効果があります。

ザクロは古来より天から与えられた甘露と呼ばれ、肺に潤いを与え咳を和らげるだけでなく、下痢を止めて腎を強化し、気と血に栄養を与える効果があるとされてきました。ザクロは、古来より秋の健康に良い黄金の果実なのです。

結核、咳、喘息、下痢、出血の治療

古典の『本草綱目』にあるように、 李時珍は、ザクロの果実は下痢を止め、瘀血を取り除き、熱を取り除き、喉の渇きを癒し、心と肺の過剰な火を取り除く神から与えられた天の甘露であると、皆にはっきりと公言しています。 したがって、その果汁を直接摂取すると、喉の乾燥や喉の渇きを治すことができます。 実際、これは肺を湿らせて火を消した結果であり、空咳（からせき）は自然に消えてゆくのです。

近代の有名な医師である張錫純氏は、ザクロの性質がわずかに冷たくて、過剰な肝の火を収束させ、肺の気を正常な状態に保つことができる効能があり、肺気虚、結核、咳、喘息などの病気の治療に重要な薬だと言っています。

彼はまた、皮を潰して、果肉を一緒に煮てスープにして飲めば、冷えによる腸や胃の陽気不足による軟便、尿失禁、長期にわたる下痢、女性の子宮出血および過度の帯下（おりもの）などにも効果があると言っています。

ザクロの内臓修復能力

ザクロの効果に驚かれると思いますが、実はその原理は非常にシンプルで、保湿効果と收斂効果があるというものです。 潤とは、果汁が豊富で肺経に入り、肺を潤し、熱を取り除き、水を補うことを意味し、收斂固攝（収束と固定）とは、内臓の気を調整する効果を指します。 臓器の気を整えることは臓器の機能を修復することと同じです。これが中医学治療の鍵となります。 それは理解するのがさらに難しい部分でもあります。

伝統中国医学における「気」とは、人体の経絡を流れるエネルギーを指します。経絡の存在は誰もが知っており、人体にこのシステムがあることは最近の科学によって確認されつつありますが、だが、なぜ人体にこのシステムがあるのか​​?　何に使用されるのか? 　誰も十分な理解には到達していないのでした。

実際、あえて「神が人間を創造した」という古代人の視点から人体を眺めてみると、古代人による人間創造の伝説が真実であるならば、人間の身体は美しい機械？ 　人工の電気製品と同じように、機械が動作するにはエネルギー、つまり電気が流れる必要があるため、内部には高密度の回路が存在します。

 人間の科学力では、ミクロもマクロも、素粒子の世界も宇宙の果ても、計測できる装置が存在せずに、また微小な単位も極大の単位も人間の尺度では当てはまらないので、証明することは、非常に難しいのが現状です。しかし、経絡が実在し、回路システムのように機能しているようであり、計測不可能な微弱電流かのようにふるまっているのは確かなようです。見えないからと言って、存在しないとは、決して言えないものの一つが、「気」であることは確かですね。

また、人工の機械には充電が必要であり、電力供給が不足すると誤作動を起こし、機能に影響を及ぼします。人間の体も同様で、気が不足すると内臓が不調になります。しかし、人間の体の「気の回路」は非常に強力で、血管と連動して相互に変化することができ、外部から直接充電する必要がなく、食べ物と水を摂取するだけで十分です。必要なエネルギー源の「気」を自動的に生成します。 そして驚くべきことに、毛細血管にも気があるのですが、血管の数と同じくらいの気が並行して流れており、血液の流れをコントロールしているのが「気」なのです。

それだけではなく、気は血管の中を流れるだけでなく、血管の外にも気は存在しており、それはあらゆるところに存在していると言えます。 これは、微視的なエネルギーが血液、皮膚、筋肉、臓器、骨、毛髪などの人間の組織の分子に深く浸透することを意味し、このようにして人体のすべての分子と細胞は気の制御下にあります。不足すると中医学では気虚といい、臓器の分子や細胞に問題が生じ、当然機能が低下し、電気が足りなくなって、人体は動けなくなります。 疲れを感じてしまうのです。

気が滞ると血液が滞り、徐々に人体のすべての分子に問題が生じます。 したがって、さまざまな文明の病が現れます。 経絡を知らないということは、回路を見ずに電化製品を修理するようなもので、内臓の機能を修復することが難しくなるのです。

その点から言えば、ザクロの効果も分かりやすくなります。 伝統的な中国医学では、甘味と酸味は血液を変化させ、酸味と渋味は内臓の気を収斂して整える効果があり、ザクロの甘味と渋みには収斂性があり、一緒に血液に栄養を与え、肝に栄養を与えると考えられています。肝気の火を収束させ、心や肺の過熱を避けると同時に、肝臓、心、肺、腎、腸、胃などの内臓の気を安定させ、失われるのを防ぎます。内臓の気の衰えを防ぐために、臓器の正常な機能を確保します。

このようにして、内臓の気は非常に安定し、大腸の機能が回復し、下痢が止まり、血管を含む心臓系が正常に戻るのです。これが、現代医学がいう所の、ザクロが心疾患、高血圧、高コレステロール血症、がん、糖尿病などさまざまな症状・疾患の予防や治療に良い（https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/49.html

）と言われている原因なのです。

同様に、肝経は女性の生理機能を制御します。肝機能が正常であれば、出血を止め、子宮出血を制御します。腎は膀胱、排尿、生殖を制御します。腎気が不十分で弱いと、次のような症状が起こります。尿漏れ、尿を我慢できない、夜尿症、精液漏出、過度の帶下（たいげ）（おりもの）。腎臓の気がしっかりと吸収されると、これらの症状は消えるのです。

つまり、ザクロには酸味と渋みがあり、収斂・定着させる性質があり、肺の気を収縮させる働きに対応し、夏に体表に浮いた気血を人体に取り込むのに役立ちます。身体の調子を整え、内臓を修復する作用があるため、脾や胃腸が弱っている人にも適しており、比較的安心して食べることができます。

食事のタブー

ザクロには収斂作用が強いため、過度の収斂は逆効果となるため、便秘の人には向きません。 また、風邪をひいたばかりで発熱している人にも適しておらず、毛穴が収縮して閉じているため、発汗、熱の低下、病原性因子の排出が困難になります。 普通の人は半日から1日で食べられます。 また、小さなお子様は窒息しやすいので、ジュースにした方が安全ですね。

治療レシピ: ザクロトレメラスープ

効能：陰に栄養を与え、乾燥を湿らせ、心を浄化し、精神を落ち着かせ、肺と腎に栄養を与えます。 秋の空咳のある方に適しており、一般の方の秋の健康管理にも最適です。

材料：白キクラゲ半分、乾燥ユリ根15グラム、ザクロ半分、氷砂糖適量。

方法：白キクラゲを数時間前に浸し、小さな小房に分け、ユリとザクロの果実の部分と一緒に鍋に入れ、適量の水を加え、強火で沸騰させ、その後、火を弱めて約1時間煮込み、好みで氷砂糖を加えます