どこが違った 疫病に襲われた家 襲われなかった家
中国の民間伝説によると、疫病の発生は厄病神が天の意思により流行らせるもので、疫鬼が厄病神の指示を受け実行します。古い書物には、疫病が流行りだす前に、疫鬼や疫病神が前もって疫病を襲わせる家に印をつけにいったという物語が伝えられています。
宋の『睽車志』によると、宋代、震澤に住んでいた役人、孫俊民のことが書かれています。ある年の大晦日、孫俊民は家屋よりも背が高い男の夢を見ました。夢の中で男は片方の手に牛の角を持ち、もう片方の手に金槌を持って街で歩いていました。男がやがて彼の家までやってくると、家の戸の前で何か察したのか、すぐに持っていた牛の角を戸に釘で打ち付けました。この様子を見ていた孫俊民は男に何か話しました。すると男はそこを立ち去り、今度は向かいの姚氏の家の戸に角を打ち付けました。
孫俊民が目覚めた後、この夢が鮮明で奇妙だと感じましたが、彼には夢が何を意味するのか分かりませんでした。しかし次の春、姚氏家の者たちが疫病にかかり何人か亡くなったのです。その時やっと彼は自分が夢で見た男が疫鬼であり、ドアに釘付けられた角は疫病が襲う印だったことに気付きました。
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