ロシアが黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)の履行を停止したことを巡り、プーチン大統領は7月24日公表された論文で、合意が無意味になったことが理由だと述べた。23日、サンクトペテルブルクで撮影された提供写真。Sputnik/Alexei Danichev/Kremlin via REUTERS(2023年 ロイター)

黒海穀物合意は「無意味」に、アフリカへの供給に尽力=プーチン氏

[24日 ロイター] – ロシアが黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)の履行を停止したことを巡り、プーチン大統領は24日公表された論文で、合意が無意味になったことが理由だと述べた。

27─28日にサンクトペテルブルクで予定されるロシア・アフリカ首脳会議を前に執筆した論文がロシア大統領府のウェブサイトに掲載された。

プーチン氏はその中で「『穀物合意』は人道的な目的を正当化できず、継続する意味を失った」と述べた。

同氏は先週、合意復帰の条件を示したが、人道的な目的には言及していなかった。

論文ではロシアの今年の穀物収穫量が記録的水準になるとの見通しも示し、「ウクライナ産穀物を商業的にも無償でも代替できる」とした。

また「アフリカに穀物、食料、肥料などを供給すべく引き続き精力的に取り組む。われわれはアフリカとの経済連携全体を非常に重視し、今後もダイナミックに発展させていく」と述べた。

ロシアは西側に対抗してアフリカで影響力拡大を目指している。昨年3月に行われたロシアのウクライナ侵攻を非難する国連決議の採決ではアフリカの28カ国が支持したが、25カ国は棄権票を投じたか投票を見送った。

関連記事
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月17日、英国改革党リフォームUKのナイジェル・ファラージ党首は、イーロン・マスク氏が同党への政治献金を「真剣に検討している」と明かした。同党は、イングランド北部や東部、ウェールズで選挙活動を拡大し、次の地方選挙での躍進を目指している。
シリアのアサド政権崩壊が、中国人の間で議論を巻き起こしている。中共の友人であったアサド政権の急速な崩壊は、独裁政権の脆弱性を象徴し、中国でも同様の変化が起こる可能性を示唆。ネット上では中共の崩壊を期待する声も
フランス・パリのノートルダム大聖堂は、壊滅的な火災から5年で再建を終え、12月7日に再開した。フランスのマクロ […]
EUはTikTokに対して、ルーマニア選挙関連のデータを凍結するよう命じた。これはデジタルサービス法に基づく措置である。親ロシア派のカリン・ジョルジェスク氏が選挙で意外な勝利を収めた後、EUと米国は外国の干渉について懸念を表明。