上岡龍次コラム
米中の戦略と戦略が無い日本
中国は覇権を世界に拡大したことでアメリカとの関係が悪化。アメリカから見れば中国からの挑戦になるので警戒する。だが中国はアメリカを恐れることなく人民解放軍の強化を進めたことで緊張が高まるだけだった。そして中国とアメリカの関係は対立関係へと変化していく。
人民解放軍とアメリカ軍の対立関係は以前から続いているが台湾海峡と南シナ海でエスカレートしている。米軍偵察機RC135は5月26日に南シナ海の国際空域で活動していると人民解放軍の戦闘機が「不必要に挑発的な操縦」で異常接近したと発表した。さらに台湾海峡で6月3日、人民解放軍の艦艇がアメリカ海軍駆逐艦の約140メートルまで接近した。
アメリカは中国との外交関係を強化する意向だが中国からの明確な返答は得られていない。本来であれば双方が衝突回避の対策や譲歩をする動きを見せるが、中国とアメリカの場合は何も見えてこない。
関連記事
米中間選挙後、米国とイスラエルがイランへの大規模攻撃を再開する可能性が浮上。72時間の集中攻撃やナタンズ近郊の地下核施設が焦点となる中、イランは周辺国との外交交渉を進める一方、ホルムズ海峡封鎖やミサイル攻撃を切り札としている
米露中首脳会談の背景やウクライナ和平の現実、そして身勝手なダブルスタンダードを続けるヨーロッパに対するトランプ政権の冷徹な現実主義を解説した論考
中共の五中全会を前に、全国政協副主席の胡春華が重要会議を欠席し、失脚説や家族の連絡途絶説が浮上した。中共内部関係者は体調不良が理由だと説明する一方、政治的復権は困難との見方を示した
米軍が2026年の部隊配置を見直し、インド太平洋地域で中共軍への対抗を強化。第1列島線を重視し、日本・フィリピンとの連携や長距離ミサイルの配備を進めている。台湾有事を見据えた米軍の戦略とは
ノーベル経済学賞は、理論の正しさを保証するものではない。景気変動を抑える政策に目を奪われるあまり、その根本原因を見失っていないか。筆者はオーストリア学派の視点から、金融緩和が生むゆがみと経済学の本質を問い直す