オーストラリア、防衛戦略見直し 長距離精密攻撃を優先へ
[キャンベラ 24日 ロイター] – オーストラリア政府は24日、第2次世界大戦後最大の防衛戦略見直しを提言した報告書の概要を公表し、長距離精密攻撃、誘導兵器の国内生産、外交を優先する方針を示した。
報告書は、米国はもはや「インド太平洋の単極のリーダー」ではないと指摘。米中の激しい競争がインド太平洋地域を規定しており、大国の競争には「紛争の潜在性」があると分析した。
敵国の抑止と通商ルート・通信の保護では豪州北部の基地が焦点になるとも主張。中国は第2次大戦後最大の増強を進めているが、その意図ははっきりせず、豪州の近隣で戦略的な競争に参加していると述べた。
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