サルナシ果実に肺腫瘍の減少効果=研究

がん予防のための食事は、いつの時代も関心の高いテーマだ。最近の研究によりサルナシ果実が肺がん予防に役立つことが明らかになった。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の有元佐賀惠准教授を中心とする研究チームは、サルナシ果汁をマウスに水代わりに飲ませた結果、肺発癌物質による肺悪性腫瘍の発症数が減少したと明らかにした。

学会誌「Genes and Environment」に掲載された研究論文によると、サルナシ果実に含まれるイソクエルシトリン(isoQ)は、がん増殖に対するPI3K/AKTシグナル伝達経路を遮断して、肺がん細胞の増殖を抑制する作用があることが示されたという。

研究グループは、「日本で一番死亡数の多い肺がんの予防法解明への一歩となることが期待される」と述べた。

サルナシ果汁には、カルシウム、リン、カリウム、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどのミネラルやビタミン類が豊富に含まれており、美容やアンチエイジング、整腸作用にも効果があるとされている。

(翻訳・ 徳山忠之助)

Ellen Wan
2007年から大紀元日本版に勤務しており、時事から健康分野まで幅広く携わっている。現在、記者として、新型コロナウイルスやコロナワクチン、コロナ後遺症、栄養学、慢性疾患、生活習慣病などを執筆。
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