韓国は核兵器開発すべき、北朝鮮の脅威に対抗=ソウル市長
[ソウル 13日 ロイター] – 韓国ソウルの呉世勲市長はロイターとのインタビューで、北朝鮮に対する防衛力を強化するため韓国は核兵器を開発すべきとの考えを示した。
「北朝鮮は戦術核の小型化や軽量化にほぼ成功し、少なくとも数十発の弾頭を保有している」と指摘し、「核兵器開発を手控え、非核化の大義を貫くべきだとの論理で人々を納得させるのがもはや難しい状況になっている」と説明した。
呉氏はこれまでもこの問題を提起しており、2月には韓国は核の選択肢を持ち続けるべきだと述べている。今回の発言は核保有についてこれまでで最も踏み込んだものとなる。
データリサーチが1日に公表した世論調査では、韓国国民の70%以上が核兵器開発を支持しており、反対は27%にとどまった。朝鮮半島で戦争が起きれば北朝鮮は恐らく核兵器を使うとの回答は59%だった。
呉氏は、ウクライナ危機により非核化の魅力は薄れ、核兵器が北朝鮮に対する最も効果的な抑止力になるという信念が強まったと述べた。
「ロシアはウクライナの領空を自由に侵犯し、爆撃機を飛ばし、ミサイルを発射する。一方、ウクライナは核保有国に対する心理的劣等感からロシア領をほとんど攻撃していない」と述べた。
また、韓国の核開発計画は中国などに対して北朝鮮の軍事力抑制のメッセージを送ることになると指摘。「国際社会から最初は抵抗があるかもしれないが、いずれは支持を得られると確信している」と語った。
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