★緑地を頻繁に訪れることで、処方薬の使用量を減らすことができます。(Shutterstock)

自然は百病の良薬(1)

休みにどこかへ遊びに行きませんか。自然に触れてみてはいかがでしょうか。ストレスを緩和するだけでなく、高血圧、息切れなどの処方薬の使用量を減らすのにも役立ちます。さらに靴を脱いで、裸足で緑地に足を踏み入れてみると意外なメリットがあるかもしれません。

緑地は好きですか。『英国医学誌』はフィンランドでの2年間の研究を発表しました。それにより、森林、庭園、公園、草地などの緑地を頻繁に訪れると、うつ病、不眠症、高血圧、ぜんそくの処方薬の使用量が少なくなることが明らかになりました。

約6千人を分析したところ、緑地を訪れるのが週に1回未満の人に比べ、週に3~4回訪れる人は、抗不安剤を使用する確率が33%低下し、降圧剤を使用する確率が36%減少し、喘息治療薬を服用する確率が26%減少しました。

自然環境に触れることは健康によいと考えられており、この研究はまた一つの証拠を確実に提供しています。心身予防医学の専門家でロブサン予防医学グループ院長のロブサン氏によると、自然は健康によいことから、患者に森に入ることをよく勧めており、そのアドバイスを「処方箋」にも書いているといいます。

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