(Fabrice Coffrini/AFP via Getty Images)
WHOに集中する権力と、国家主権の後退

米国とWHOが進める「パンデミック条約」、専門家らが警鐘

バイデン政権は、世界保健機関 (WHO) との間に法的拘束力のある協定を結ぶための準備を進めている。その協定によって、WHOには権限が付与され、パンデミック時に米国の政策を決定できるようになる。

昨年9月、米保健福祉省(HHS)のグザビエ・ベセラ長官は、WHOのテドロス事務局長とともに、「米国-WHO間の戦略対話」を発表した。新型コロナパンデミックへのWHOの対応をめぐって、批判が広がっているなかでの発表だった。「米政府とWHOの長年のパートナーシップを最大限に活用し、米国民を含む世界中のすべての人々の健康を保護・促進するためのプラットフォームを提供する」としていた。

今月1日、上記のような一連の議論を経て、パンデミック条約の「ゼロドラフト(基礎草案)」が発表された。WHOは現在、194の全加盟国からの承認を求めている。今月27日には、WHOの政府間交渉機関(INB)の会合が予定されており、最終的な条件を詰め、全加盟国が署名することになる。

▶ 続きを読む
関連記事
ニューヨーク州の医療従事者へのワクチン義務化を巡り、最高裁が宗教上免除の撤回を支持した判決の上告を棄却。ゴーサッチ判事らは、違憲な州法によって連邦法が保障する個人の権利が奪われかねないと強く批判した
米疾病対策センター(CDC)のワクチン諮問委員会に関する新たに公表された憲章では、会議の開催回数に関する義務付 […]
ギャバード米国家情報長官は、ファウチ氏が武漢の研究所での危険な研究への資金提供を指示し、そのウイルス流出起源の隠蔽や議会への虚偽証言を行ったとする文書を公開した。「国民が真実を知る時だ」と強く訴えている
トランプ大統領が新たなワクチン大統領令を発令。他国より多い国内の小児向け接種スケジュールを見直し、親や医師への柔軟性提供と公衆衛生の信頼回復を目指す。指針を巡る官僚組織と政治の攻防を解説する
トランプ大統領の新大統領令を契機に、製薬業界と癒着した公衆衛生官僚機構によるワクチン政策の独占を打破し、民主的な監視や科学的な説明責任、個人の選択の自由を取り戻そうとする思想的な転換を論じる