2023年2月16日に米ニューヨーク州フラッシング市内で法輪功学習者を襲撃したとして、NY市警察によって逮捕された齊中平(Qi, Zhongping 、音訳)容疑者。(2023年2月18日撮影、NTD新唐人テレビより)

米NY市警察、法輪功学習者を襲撃した男を逮捕 国外にも及ぶ中共の破壊工作

今月16日に米ニューヨーク州フラッシング地区で法輪功学習者を襲撃した容疑者の男が18日、ニューヨーク市警によって逮捕された。NTD(新唐人)テレビが伝えた。

警察によると、逮捕されたのは華人の齊中平(Qi, Zhongping 、音訳、77歳)氏。第3級暴行罪で起訴されるという。

この暴行事件は16日午後2時過ぎ、フラッシング地区で、中国共産党による法輪功迫害の真相を伝える啓発活動を行っていた路上展示ブース付近で起きた。

展示ブースに現れた齊容疑者は、まずブースにいたボランティアの法輪功学習者に侮辱的な罵声を浴びせた。

その後、齊容疑者は、現場の様子を撮影していた法輪功学習者のスマホを地面に叩き落とし、さらに落ちたスマホを奪い取った。その場にいた別の学習者であるDavid Fangさんは、奪われたスマホを齊容疑者の手から取り返したが、その際に首を絞められ、噛まれそうになったという。

奪ったスマホを取り上げられた齊容疑者は、他の学習者の所持品である杖(つえ)を奪い、Fangさんを追いかけまわし、杖を打ちつける暴行を繰り返した。Fangさんは首や手にけがを負った。

昨年2月にも、フラッシング地区の法輪功展示ブースを破壊したとしてニューヨーク市警は中国系米国人の鄭步秋(Zheng Buqiu、音訳)容疑者を逮捕している。同容疑者はヘイトクライムと第4級の犯罪行為で起訴されており、1年以下の懲役に処せられる可能性がある。

法輪功弾圧を今も続ける中国共産党政権は、これまでにも中国国外の法輪功学習者に、暴力をふくむ嫌がらせや破壊工作を行なってきた。

日本では2008年に、中国共産党からの離脱を支援する「全世界脱党支援センター」日本支部のボランティア・スタッフが池袋駅の北口付近で、中国人グループから暴行を受けている。

1999年7月以来、中国共産党は20年以上にわたり、法輪功学習者に対して大規模な弾圧・迫害を行ってきた。中国国内では、数百万人ともいわれる法輪功学習者が強制収容施設に収容され、拷問や強制労働、臓器収奪などが行われている。

関連記事
強制臓器摘出に反対する医師団(DAFOH)がオンライン・フォーラム開催。中国での法輪功迫害と臓器収奪を「冷たいジェノサイド」として検証。12月9日、10日にライブ視聴できる
神韻は、中国古典舞踊団であり、中国共産党が恐れる平和的なグループによって創設され、指導されている。
習近平の「150歳」発言が火付け役。共産党エリートだけが享受する「981長寿プロジェクト」の実態を追う。軍病院、臓器収奪、検閲——権力者の命を延ばすため、無実の命が犠牲にされる恐怖のシステムとは?
中国共産党(以下、中共)が26年間続けている法輪功への残酷な迫害、特に法輪功学習者からの生体臓器収奪の暴行が明らかになったことで、英国社会は政治家から一般市民に至るまで、衝撃を受け、それを受け入れられないと感じている。
10月17日、日本在住の法輪功学習者らと中国における臓器移植を考える会のメンバーが、東京の中共大使館前で抗議文を読み上げ、中国で不当に拘束されている家族の即時釈放を求めた。