2月13日、メキシコ政府は政令で、飼料用と工業用の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシについて、2024年1月としていた禁止期限を撤回した。写真はベラクルス州で昨年9月撮影(2023年 ロイター/Yahir Ceballos)

メキシコ、飼料用などのGMトウモロコシ禁止期限撤回 食用は維持

[メキシコ市 13日 ロイター] – メキシコ政府は13日に発表した政令で、飼料用と工業用の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシについて、2024年1月としていた禁止期限を撤回した。一方、食用については使用禁止の計画を維持した。

メキシコのロペスオブラドール大統領は20年、GMトウモロコシの輸入を24年1月までに段階的に制限する考えを示し、米国との間で摩擦が生じていた。メキシコは米国から年間約1700万トンのトウモロコシを輸入しているが、その大半が遺伝子組み換え品で飼料用に使われている。

メキシコは、食用のGMトウモロコシについては従来の計画通り認可を取り消し、新たな認可も付与しない方針とした。

政令は14日から新たな措置を実施するとしている。経済省報道官は、食用のGMトウモロコシに対する認可取り消しを14日から開始するかとの質問に返答していない。

政令には、20年末から計画してきたグリホサート系除草剤の輸入、生産、流通、使用の認可を取り消す措置も盛り込まれた。24年3月末までの移行期間が設けられる。

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