中国、スリランカに融資返済猶予を提示 IMF支援獲得には不十分か
[ニューデリー/コロンボ 24日 ロイター] – 中国輸出入銀行は、経済危機に陥っているスリランカ財務省に対して19日付で書簡を送り、融資の元利金支払いを2年間猶予するともに、スリランカが国際通貨基金(IMF)から金融支援を受けられるよう後押しすると伝えた。ロイターが書簡の内容を確認した。
スリランカが、IMFによる融資プログラム実行の最終合意を得るためには、公的二国間融資の最大債権国であるインドと中国の支援が不可欠。このうちインドは既にIMFにスリランカ支援の方針を表明しており、中国の動向が焦点となっている。
こうした中で中国輸出入銀行は書簡で、スリランカ側の求めに基づく緊急措置として2022年と23年の債務返済期限を延長すると説明し、スリランカが流動性ひっ迫を緩和するIMFの拡大信用供与措置(EEF)を申請するのを手助けしていくと述べた。
IMFのデータによると、20年末時点でスリランカの中国輸出入銀行からの借入金は28億3000万ドルと、同国対外債務の3.5%相当だった。
ただ事情に詳しい複数のスリランカ関係者は、今回の書簡だけではIMFから融資の承認を得られないかもしれないとの懸念を示した。ある関係者は「中国はもっと積極的に動いてくれると想定していた」と語り、中国輸出入銀行からの書簡はスリランカ側の期待をかなり下回る対応だったと明かした。
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