1月12日、米国で連邦航空局(FAA)のシステムに大規模な障害が発生して一時ほとんどが停止していた国内線は正常運航に戻った。写真は11日、シカゴの空港で運航再開を待つ人々(2023年 ロイター/Jim Vondruska)

米国内線運航は12日に正常化、FAAのシステム障害で一時大混乱

[ワシントン/シカゴ 12日 ロイター] – 米国で連邦航空局(FAA)のシステムに大規模な障害が発生して一時ほとんどが停止していた国内線は、12日に正常運航に戻った。

11日に起きたこの障害により、飛行や滑走路運用などに障害になりかねない情報をリアルタイムでパイロットに伝える警告システムが使えなくなったため、同日には合計1万1300便以上が遅延や欠航となった。こうした全米規模での運航の混乱は20年余りぶりの出来事だった。

ただ航空機の運航状況追跡サイト「フライトアウェア」によると、米東部時間12日正午時点では遅延が1400便、欠航は117便にとどまっている。天候状況を踏まえると、通常の運航状態を回復したとみられる。

デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、アメリカン航空グループは12日、いずれも平常通りの運航だと報告した。

FAAはシステム障害の原因究明と再発防止のための調査を継続中。今のところサイバー攻撃の痕跡は見当たらないとしている。

関連記事
大谷翔平選手がMLB史上初の「51本塁打-51盗塁」を達成。特別な思い入れのあるローンデポ・パークで、6打数6安打、3本塁打、2盗塁、10打点を記録し、ドジャースはポストシーズン進出を決めた。
9.11同時多発テロ事件から23年、ワシントンやニューヨーク、ペンシルベニアで追悼式が行われ、犠牲者を忘れない誓いが新たに
米国下院がH.R.1516法案を可決し、中国共産党が孔子学院を通じてアメリカ大学への浸透を防止。関連機関が国土安全保障省からの資金を受け取れなくなるが、孔子学院との関係を終了すれば除外される。
アメリカ消費品安全委員会(CPSC)のピーター・フェルドマン氏とダグラス・ジアック氏は、中国の通販サイトSheinとTemuで「致命的な乳幼児製品」が販売されているとして調査を求めた。これらのサイトがアメリカの消費品安全法を遵守しているかを確認するためである。
フィラデルフィアの控訴裁判所は、TikTokによる「失神チャレンジ」の推奨が原因で死亡した少女の母親の訴訟の再審理を決定。この訴訟は、TikTokのアルゴリズムによるコンテンツ推薦が自己表現に該当し、通信規範法230条の保護を受けないと判示した。