12月22日、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は、女子の大学教育を停止したことについて、学生がイスラム法の服装規定に従っていないなどの理由を挙げて正当化した。写真は同日、カブールで大学教育停止に抗議する女性(2022年 ロイター)

タリバンが女子大学教育停止を正当化、服装規定守らずと主張

[カブール 22日 ロイター] – アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は22日、女子の大学教育を停止したことについて、学生がイスラム法の服装規定に従っていないなどの理由を挙げて正当化した。

女子学生は21日に大学構内から閉め出されており、高等教育省は「次の指示があるまで」女子教育を停止するとしている。

ナディム高等教育相代理は地元テレビで、女子学生らはヒジャブ(髪を隠すスカーフ)の規定を守らなかったと語り、身内以外の男性と会う機会がある場所でイスラム法が定める適切な服装をしていないと指摘。こうした要素が今回の決定につながったと説明した。

タリバンの措置は国際社会から厳しい非難を浴びている。ブリンケン米国務長官は、タリバンがアフガンの女性を「暗闇の未来」に陥れようとしていると主張し、大学教育停止の撤回を求めた。

関連記事
イスラエル、レバノン侵攻の深層 イスラエルがレバノン南部に侵攻し、ヒズボラ壊滅を目指す中、イランの弾道ミサイル攻撃がイスラエルに向けて発射された。長期計画に基づき、ヒズボラの指導層は事前に排除され、激しい戦闘が展開されている。
イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。180発超のミサイルが国内に向け発射された。
米国とイラクは、2026年末までに連合軍を段階的に撤退させ、イラクの安全保障体制を強化するための過渡計画に合意した。
ヒズボラのポケベルやトランシーバーがレバノン各地で爆発し、少なくとも32人が死亡、数千人が負傷。連続した爆発は中東の緊張を高める。アメリカは関与を否定。
レバノンでヒズボラのポケベルが爆発し、9人が死亡、2800人が負傷。米国は関与否定、犯人不明。ヒズボラはイスラエル非難。専門家は爆発原因を推測中。