米、元中国警察副所長に制裁措置 法輪功迫害に関与で
米国務省は9日、中国伝統気功・法輪功の学習者に対する迫害に関与したとして、中国高官とその親族に制裁を科したと発表した。バイデン政権下で法輪功迫害に関与したとして制裁を受けた中国高官はこれで2人目。ブリンケン国務長官は「すべての人が差別なく自由に行使できるべき権利」を侵害したと非難した。
制裁対象となったのは、中国南西部・重慶地区刑務所で副所長と務めていた唐勇氏とその親族。第7031条に基づき今後、米国への入国が禁じられる。国務省は、唐氏が「法輪功学習者への恣意的な拘束という重大な人権侵害を行なった。これは深刻な信教の自由の侵害にも相当する」と指摘した。
国務省が世界人権デーに先立ち発表した制裁対象リストには、唐氏のほかチベット人への人権侵害に関わる中国高官や、北朝鮮国境警備総局、イランの法執行部隊司令官、ロシアの選挙管理委員会ら40あまりの個人と団体が含まれる。
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