「総加速師」は何を加速させるのか?【現代中国キーワード】
【総加速師】
1980年代、中国の改革開放経済を主導した鄧小平は「総工程師」と呼ばれた。「エンジニアの総監督」というような意味である。
もちろん、あだ名を冠したところに中共の意図がある。鄧小平は、毛沢東のような思想的象徴になるのではなく、経済を成長させる実務家として民心を掌握する政治手法を選んだと言ってよい。
毛沢東の後継指名を受けた華国鋒は、毛の死後、落雷のような速さで「四人組」を逮捕し、文革の終息を宣言した。ただし、もともと華自身が文革容認派であったため、その政治的基盤は弱かった。華国鋒と入れ替わるように、失脚から復活した鄧小平に実権を奪われる。
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