11月13日、岸田文雄首相とバイデン米大統領は、訪問先のカンボジアで会談し、地政学的な緊張が高まる中、日米同盟を一段と強化することで一致した。プノンペンで12日撮影(2022年 ロイター/Cindy Liu)

日米首脳、地政学的な緊張高まる中で同盟の強化を確認

[東京 13日 ロイター] – 岸田文雄首相バイデン米大統領は13日、訪問先のカンボジアで会談し、地政学的な緊張が高まる中、日米同盟を一段と強化することで一致した。

日本の外務省によると、両首脳はウクライナでの紛争や北朝鮮による度重なるミサイル発射、南シナ海と東シナ海における緊張について議論した。

岸田氏は会談後に記者団に対し、安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟の抑止力と対処力を強化することで一致したと述べた。また、力による一方的な現状変更の試みや、ロシアによる核の脅しを容認できないことを確認したとも述べた。

両首脳は会談後、韓国の尹錫悦大統領と3者会談を行い、北朝鮮の脅威についても協議した。

日米は中国の影響力拡大を巡っても懸念を共有している。

関連記事
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
中国共産党に対して強硬な姿勢を示してきた垂秀夫前駐中国大使は以前、都内の会合で「中国共産党と中国国民は違うというアプローチを中国共産党が最も嫌う」と指摘。民主派の中国人が東京に集まっている現状についても見解を述べた。
邦人男児刺殺事件について、中国共産党は容疑者の動機などについて日本側が情報共有を求めるも、口を閉ざしたまま。事件の真因とは何なのか。
2024年9月13日に掲載した記事を再掲載 香港紙・星島日報は中国遼寧省にある大連海事大学が沖縄関連の研究を目 […]
中国・広東省深圳の深圳日本人学校の男児(10)が通学中に刺殺された事件は、今日で1カ月になる。拘束された容疑者(44)について、中共当局は「捜査中」として動機をいまだ明らかにしておらず、事件の背景は未解明。