懐メロではすまされない「唱紅」の毒【現代中国キーワード】
【唱紅】
「唱紅(チャンホン)」とは、中国共産党を賛美する歌(紅歌)をうたうことである。
ただしその歌は、中共が国民党と戦っていたころの歌、つまり「本来の革命歌」ではなく、主として文化大革命期に作られたものである。歌詞の内容は中共賛美ではあるが、それ以上に毛沢東を崇拝させるのが目的であるため、毛以外の人物(例えば周恩来や朱徳など)は一切でてこない。
これを狂気的なレベルで合唱しながら「忠字舞(ちゅうじぶ)」という奇怪な踊りをおどることで集団トランス状態となる。歌というより、悪霊による憑依であろう。
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