軍需品にシルクの肌着 その理由は?(上)(大紀元)

チンギス・カンーー勇士を引き付ける魅力(下)【千古英雄伝】

時は流れ、ジュルキン氏族という部族が新たにテムジンが率いるモンゴル部に加盟しました。宴会の間、テムジンの弟・ベルグテイは遊牧民の重要な財産である馬を巡視していました。ジュルキン氏族の者が窃盗を働いているのを見かけて、その場で逮捕しました。

しかし、ジュルキン氏族の首長は部下を匿い、ベルグテイと言い争いになり、その間、ベルグテイの肩を刀で傷つけてしまいます。正史によると、ベルグテイはこのことをテムジンに言いませんでしたが、出血が止まらなかったため、結局はテムジンに知られてしまいました。

ベルグテイは諸部落が加盟するこの大事な時期にトラブルを起こしたくないので、テムジンにここは我慢するようにと進言しました。確かに諸部落との仲たがいをしてはいけませんが、罰するべき者にきちんと罰を与えることも大事なので、テムジンは木の枝を折って、過ちを犯した者を打ちました。

▶ 続きを読む
関連記事
5千年前のモンゴルのピラミッド 2001年7月、中国の考古学者が、内モンゴル自治区赤峰市の四家子鎮で、今から5 […]
トルイは、モンゴル語では「鏡」という意味で、あの大草原を統一し、広大なモンゴル帝国を築き上げたチンギス・カンの […]
モンゴル帝国の歴代の帝王(カアン)の中に、温厚で、一族の和を重視し、金銭に無頓着なカアンがいます。彼はモンゴル […]
モンゴル帝王の降臨 帝王の誕生を迎えるため、天命を受けた蒼き狼と青白き鹿がバイカル湖のほとりに降り立ち、モンゴ […]
太祖チンギス・カンの娘であるアラカイ・ベキの生涯は生まれながらにして非凡な運命を辿ることになります。色鮮やかで豪華な花嫁衣装を身にまとい、オングト部の領地に足を踏み入れた時、アラカイのドラマチックな人生はまだ始まったばかりなのです。