オーストラリア陸軍と防衛産業が共同でロボット工学を戦力増強に活用
オーストラリア陸軍は、軍事力の有効性を最大限に高めるために、人間と機械のチーム編成(HMT)を重視した新しいロボット工学と自動化戦略を採用した。 陸軍は、防衛産業と協力して、自己学習機械や人工知能(AI)対応システムとともに、無人航空機や陸上車両などの自律型資産をより多く採用することで、状況認識、殺傷力、任務生存性の向上を目指している。
オーストラリア国防省の報道官はFORUMに対して、「戦争の進化にともない、戦場でのロボット・自律型システム(RAS)などの技術の使用が増加している」とした上で、 「陸軍は、オーストラリアの防衛産業、学界、その他のセクターと協力して、新技術や新興技術を探求・実装している」と述べた。
国防省が8月に発表した「RAS戦略 2.0」によると、人間と機械のチーム編成は人間の知性とロボット工学と自動化を組み合わせた能力増強につながり、大規模な増員を行うことなく作戦上の優位性を実現できる。「ロボット・自律型システムは、持続的な任務と戦場での迅速な標的作戦を可能にしながら、火力、防御力、機動性を直接的に向上させることができる」とこの戦略は述べている。
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