北ミサイルは変則軌道の可能性、反撃能力など強化取り組む=浜田防衛相
[東京 6日 ロイター] – 浜田靖一防衛相は6日、北朝鮮から発射された2発のミサイルのうち2発目は、迎撃が難しいとされる「変則軌道」の可能性があると明らかにした。今後、反撃能力の確保を含めて防衛力の強化に抜本的に取り組むと強調した。記者団に対し述べた。
浜田防衛相によると、1発目のミサイルは最高高度が約100キロメートル、飛距離約350キロメートル、2発目は最高高度約50キロ、飛距離約800キロだった。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したという。
防衛相は「(北朝鮮は)挑発を執拗かつ一方的にエスカレートしている」と非難。北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議したという。
岸田文雄首相からは、正確な情報収集と国民への的確な情報提供、船舶・航空機の安全確認、不測の事態への万全の対応─について指示があったといい、情報収集、警戒監視に全力を挙げると述べた。
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疑わしきは罰せずというのは司法の原則だ。しかし軍事の原則は疑わしきは罰せよ、である。敵の先制攻撃を許して味方が壊滅したら、元も子もない。
木原稔防衛相は28日の会見で、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用して衛星打ち上げを試みたことについて、日米韓の3カ国が「緊密な情報共有」を行なったと発表した。日米韓は昨年末、北朝鮮が撃つ弾道ミサイルの探知情報の即時共有を始めたと発表している。
何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。
北朝鮮情勢を語る上で、中朝露の三角関係を考慮せずにはいられない。北朝鮮が領土的野心をあらわにし、イランも核開発を加速させるなか、世界情勢のきな臭さは一段と増している。