2020年2月27日、ニューヨークの路上に設置された新聞ボックスの中に入っている、中国政府が運営する英字新聞社「China Daily(チャイナ・デイリー)」。(Chung I Ho/大紀元)

中国は各国メディアへの影響力を強化 台湾は「最も強力な対応策」=報告書

米国に本部を置く国際人権団体「フリーダムハウス」は8日、最新報告書『中国のグローバル・メディア影響力2022』を発表した。報告書は、中国政府が過去3年間「より洗練された、より隠密的かつ強引な」手法で、各国のメディアに影響力を強めようとしていると指摘した。

2019年から21年12月にかけて行われたこの調査で、30カ国のうち16カ国で中国は影響力を強める取り組みの強さが「強い」、または「非常に強い」と判明。また、18カ国のメディアに対して中国側は取り組みを強化している。

中国政府とその代理人は「より洗練された、より隠密的かつ強引な」手法で、メディアの主張や論述を形成し、中国を批判する報道を抑圧している、と報告書は批判した。

▶ 続きを読む
関連記事
オーストラリアの最高情報機関は機密報告書のなかで、中国共産党が対外介入・影響力行使のために、オーストラリアの中国語メディアを密かに支配していると警告した。12月2日付の豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが匿名の関係筋の話として報じた。
中国共産党の拡張主義が南半球にもおよび、発展途上国への影響力を増している。こうした事態に強く警戒するマルコ・ル […]
外国発の偽情報などによる情報戦が注目されるなか、インターネット上で大きな影響力を持つ「インフルエンサー」や動画 […]
南太平洋の島国ソロモン諸島は24日、中国に批判的な外国人ジャーナリストの入国を禁止するなど強硬な姿勢を示した。 […]