西洋音楽史に大きな足跡を刻む ピアノの歴史 (5)
ピア二ストのリストは1811年ハンガリーに生まれ、9歳から演奏会を始めました。若い頃のリストには、現代のスターのように、舞台の上の彼に夢中になるファンが大勢いました。彼は登場したとたん、観客席の貴婦人たちを気絶させることができました。
これまでほとんどのピアニストが鍵盤に両手をくっつけて弾いていたのに、リストは腕を高く上げて重々しく落とし、髪を後ろに振りながら、大きな轟音を立てるかのごとくピアノを演奏しました。
これは当時珍しい演奏法でした。作曲するにしても演奏するにしても、ピアノと対決する剣闘士のように燃えています。ピアノを弾き潰した記録もあり、彼のコンサートには常にピアノが三台用意されています。これはバイオリン界の巨匠パガニーニの魔術的な演奏の凄さに影響を受けたからです。
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