岸信夫防衛相は4日夜、中国が同日午後に9発の弾道ミサイルを発射し、うち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したものと推定していると発表した。写真は中国が演習を開始したことを伝える香港のテレビ番組。8月4日、香港で撮影(2022年 ロイター/Tyrone Siu)

中国の弾道ミサイル5発がEEZ内に落下、外交ルート通じ抗議=岸防衛相

[東京 4日 ロイター] – 岸信夫防衛相は4日夜、中国が同日午後に9発の弾道ミサイルを発射し、うち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したものと推定していると発表した。中国の弾道ミサイルがEEZ内に落下したのは初めて。外交ルートを通じて中国に抗議した。

岸防衛相は記者団に対し、「日本の安全保障、国民の安全に関わる重大な問題。強く非難する」と語った。

中国は米国のペロシ下院議長の訪台に合わせ、同日から台湾周辺で軍事演習を開始。日本の近海にも訓練海空域を設定している。

▶ 続きを読む
関連記事
中共が台湾包囲の大規模演習を実施中。トランプ大統領は「習近平は一線を越えない」と冷静に語り、過去の演習より小規模と指摘。台湾国防部は監視映像を公開し警戒態勢を強調
中共東部戦区が12月29日、台湾周辺で大規模軍事演習「正義使命-2025」を開始。海空封鎖・実弾射撃を実施し、強硬発言を連発。専門家は日米支持への反発と国内危機逸らしと分析、結果的に逆効果と指摘
トランプ氏が台湾保証実施法に署名。米国は台湾への軍事・経済支援を法で明文化し、米台の戦略的結び付きが一段と強化。米国世論も台湾駐留を強く支持
米上院は「台湾保証実施法案」を可決し、国務省へ米台間の交流制限撤廃の検討を要請。米台関係の深化を鮮明にした
イギリス防相は2025年7月、台湾有事の際にイギリスが同盟国とともに戦う準備があると表明。イギリス空母も合同演習へ参加し連携を強化する姿勢を示した。