米ホワイトハウスのカービー報道官は29日、中国による台湾への軍事行動が迫っているという証拠はないと述べた。28日撮影(2022年 ロイター/Ann Wang)

中国による台湾への軍事行動示す証拠ない=ホワイトハウス

[ワシントン 29日 ロイター] – 米ホワイトハウスのカービー報道官は29日、中国による台湾への軍事行動が迫っているという証拠はないと述べた。

ペロシ下院議長による台湾訪問の可能性に関する質問に対し、「われわれは台湾に対する何かしらの不吉な物理的、具体的兆候を確認していない」とした。

一方、ペロシ氏は29日、台湾訪問に関する明言は避けたものの、アジアへの訪問を示唆。米国とアジア太平洋地域との関係は重要とした上で「みなさんがこれまでに聞いているような国々にわれわれが行くようなことがあれば、私はとても興奮する」と述べた。

カービー報道官は「ペロシ氏がどこに行き何をするのか、それはペロシ氏が話すことだ」とし、ペロシ氏の台湾訪問に関するコメントを避けた。

関連記事
ほんの数十年前まで抑止力の核を担っていた航空母艦(空母)は、もはやその力を失いつつある
台湾は22日、年次軍事演習「漢光」を開始した。今年はシナリオを用意せず、中国の攻撃をどのように撃退するかをシミュレーションし、可能な限り実戦に近づけることを目指す。
「ヨーロッパと中東において歴史的な衝突が発生しているが、インド太平洋が依然として我々の作戦行動の中心エリアであ […]
中国軍は現地時間23日7時45分から、台湾周辺で軍事演習を開始したと発表した。東部戦区の陸海空軍兵力と、ロケット軍が参加するという。期間は24日まで。
元駐豪日本大使の山上信吾氏は22日、中国共産党の呉江浩駐日大使の発言は「日本人を殺す」と言っているに等しい重大な内容だと指摘。外相は大使を呼び厳重に抗議し、謝罪と発言撤回を求めるべきであり、応じない場合は国外追放もありうるとの見解を示した。