チンギス・カンーーモンゴル草原の凱歌(二)王者への路【千古英雄伝】
ユーラシア大陸の新たな局面を切り開くという大きな使命を果たすには、それなりの苦しみと厳しい道のりを乗り越えなければなりません。テムジンは9歳の頃、嫁探しのため、父親のイェスゲイとともに旅に出ました。
親子2人はコンギラト部族にやってきました。その首領のデイ・セチェン(セチェンは賢者の意)に会うのです。デイ・セチェンは独特の鋭い洞察力を持った首領で、目に光を宿したテムジンを見ると、私は以前「白海の青い鳥が光を帯びながら天から舞い降り、我の手の上に停まったのを夢に見た」とイェスゲイに伝えました。
夢で見た吉兆が福音をもたらすであろうと信じたデイ・セチェンは、娘のボルテをテムジンと婚約させました。そうしてテムジンは少しの間、デイ・セチェンの家に滞在することになりました。
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