太平洋諸島フォーラム、米副大統領が支援3倍増を表明
[シドニー 13日 ロイター] – ハリス米副大統領は13日、フィジーで開催中の太平洋諸島フォーラム(PIF)でビデオ演説し、地域の違法漁業対策や海上警備の強化、気候変動対策に対する米国の支援を現在の3倍に拡大すると表明した。
議会の承認が得られれば、年間6000万ドルを10年にわたり拠出する。
ハリス氏は特定の国を名指しせずに、国際的なルールに基づく秩序を損なおうとする者に対し「団結」するよう各国に呼びかけた。
また「太平洋諸島が近年、相応の外交的関心と支援を受けていなかったかもしれないことをわれわれは認識している」と述べた。
パラオのウィップス大統領は「米国が(地域に)戻り、積極的な役割を果たそうとしていることを示すものだ」と歓迎した。
太平洋諸島の首脳らは気候変動が地域の主要な安全保障問題と考えているが、会合では米中間の緊張やキリバスによる突然のPIF脱退も議題となる。
中国が10カ国との締結を目指す貿易・安保協定も議論される。一部のPIF加盟国は協定に反対している。
アルバニージー豪首相は、米国がキリバスとトンガに大使館を新設することに触れ、こうした支援増強は重要だと強調した。
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