友人や家族と野外でバーベキューやピクニックを行うことで、人間関係を深めたり、生活に潤いを与えます。しかし、その後に下痢や食中毒になる人もいるのではないでしょうか。専門家がその理由を分析しました。
ハフィントンポストによると、レストランには厳しい安全規則があるため、提供される料理は比較的衛生的だそうです。しかし、誰もが料理に触れる通常のパーティーでは、料理が衛生的である保証はありません。
米国の食品安全の専門家は、バーベキューやピクニックで体調を崩す主な原因を3つ挙げています。
友人から持ち込まれた菌
ノースカロライナ州立大学で地域食品安全プログラムを運営するエレン・シュメイカーさんは、最初に思いつくのは食品そのものではなく、人々の行動、特に手を洗わないことだと言います。
友人と食べ物を共有するたびに、細菌にさらされる危険性がある、とシュメイカーさんは述べています。トイレに行った後、手を洗わずにポテトチップスを手に取って食べた場合、そのポテトチップスを食べた他の人も感染する危険性があるのです。
パーティーの参加者全員がきちんと手を洗うようにし、全員が使えるようにアルコールや消毒液を用意しておくとよいそうです。
食品を日光に当てすぎる
食品衛生検査官のジェフ・ネルケン氏は、低温や高温に保つ必要のある食品は屋外に放置してはいけないと言います。
ネルケン氏は、4.4℃から60℃では、細菌が急速に増殖し始め、早ければ20分で倍増するため、食品にとって危険だと述べています。したがって、この温度帯では食品を2時間以上保存できません。
安全のために、シュメイカーさんは生ものや冷たいものを1時間以上外に置かないようにアドバイスしています。それ以降は、冷えた冷蔵庫や氷の入ったバケツで保存してください。
ネルケン氏は、バーベキューやピクニックの際に食品温度計を勧めています。肉類を含む調理済み食品は60℃以上での保存が必要です。
生肉が十分に加熱されていない、または他の食品が混入している
両専門家は、重要なポイントとして「生肉に触れない、火を通してから触れる」と言っています。生肉は専用の皿や調理器具を使い、調理済みの肉と接触しないようにします。
「野菜や果物を焼くときは、肉で使った皿や調理器具を使わず、まずグリルを掃除して」とシュメイカーさんは言います。
ネルケン氏は「生肉は必ず火を通すこと」と念を押しています。米国農務省は、鶏肉は73.9℃以上、牛肉は62.8℃、ひき肉は71.1℃で焼く必要があると述べています。
(翻訳・里見雨禾)
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