太陽フレア、通信や電力網に異常発生させる恐れ 総務省が被害想定発表
総務省は21日の報告書で、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」により通信や電力網の異常が発生するなどの被害想定を発表した。過去に大規模停電や人工衛星の喪失等の実害が国内外で発生しており、社会経済や国民生活に甚大な被害をもたらす恐れがあることから、観測や警報の強化が求められている。
総務省の有識者会議「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」は報告書のなかで、およそ100年に1回の頻度で発生する極端な宇宙天気現象(エクストリーム・イベント)によって引き起こされる「最悪シナリオ」を想定した。各種無線通信が2週間にわたり断続的に使用できなくなることから、防災無線や列車の無線に支障が生じ、地方自治体や公共サービスの維持が困難になる。
携帯電話の通信も断続的な停止に見舞われ、緊急通報などもつながりにくい事態が発生する。衛星測位システム(GPS)も精度の大幅な劣化や通信不能となる。
関連記事
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第13回公判が3日、奈良地裁で開廷した。安倍氏の妻である昭恵さんが初めて出廷した