豪新首相、就任直後で訪日 「日米豪印関係重視の表れ」=官房副長官
総選挙が行われたオーストラリアでは野党・労働党党首アルバニージー氏が勝利し、23日に新首相に就任した。日米豪印4か国戦略枠組み「クアッド」首脳会合が行われる東京に24日に訪問する。磯﨑仁彦官房副長官は会見で、同氏の就任直後の訪日は日豪、日米豪印関係を重視していることの表れだと述べた。日豪首脳会談も調整中という。
岸田文雄首相はアルバニージー氏に「自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有する特別な戦略的パートナー」であるとして、就任の祝意と両国関係発展についてのメッセージを22日までに伝達した。アルバニージー氏はSNSでクアッドサミット参加に際し「オーストラリアを代表することを光栄に思う。日本の岸田首相、バイデン米大統領、インドのモディ首相との会談を楽しみにしている」と書いた。
日米はインド太平洋地域で覇権主義的な動きを続ける中国共産党に対処する上で、価値観を共有する同盟国や友好国との連携を重視している。クアッドはその枠組みの一つ。今回で首脳会談はオンラインを含め4回目となる。バイデン米大統領は23日夕方の会見でクアッド4カ国のほかシンガポール、タイ、韓国などを含む米国主導の新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を表明する。
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