5月、フェリーから香港市内を眺める男性 (Photo by ISAAC LAWRENCE / AFP) (Photo by ISAAC LAWRENCE/AFP via Getty Images)

世界的スピードで浸食される香港の報道の自由

かつて言論の自由と報道の自由の砦だった香港は、真の発言力を失いつつある。観測筋によると、独立系ジャーナリストによる綿密でバランスの取れた報道が急速に姿を消した今、香港の「ニュース」は中国共産党の見解を信奉する一方的報道で構成されている。

国境なき記者団による世界的な報道の自由の年次評価では、2021年から2022年にかけて香港ほど大きく後退した国や地域はない。ジャーナリストや他のメディア関係者が評価した180の国と主要地域のうち、香港は「世界報道自由度ランキング」で2021年の80位から68位を下げ、148位となった。

20年前、香港は18位だった。

▶ 続きを読む
関連記事
香港の元区議は、台湾で起きた元産経記者の矢板明夫氏襲撃事件について、中共による越境弾圧だと非難した。容疑者は香港の犯罪組織関係者で、親北京派のネットワークから指示を受けた疑いがあると主張
産経新聞の元台北支局長、矢板明夫氏が台湾・台中市で講演後に男から顔を殴られた。警察は香港籍の男を台中国際空港で逮捕。台湾の大陸委員会は越境弾圧の可能性にも言及した
中国海警局は4日、台湾東部海域で新たな「法執行巡視」を実施すると主張した。中華民国行政院大陸委員会は強く非難し、中国共産党(中共)のこの動きは国際法に違反し、現状と地域の安定を破壊する行為だとして、国家の海洋主権と航路の安全を積極的に守ると表明した。
台湾空港の撮影禁止エリアを無断撮影し、SNSに公開した中国人インフルエンサーを2年間の入国禁止処分に
香港は前へ進んでいるのか、それとも後退しているのか。一本の動画が、その問いを投げかけた