松野博一官房長官(Photo by JIJI PRESS / AFP) / Japan OUT (Photo by STR/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

北朝鮮、核実験や弾道ミサイル含めさらなる挑発行動に出る可能性ある=官房長官

[東京 19日 ロイター] – 松野博一官房長官は19日午前の記者会見で、北朝鮮が今後、核実験の実施や弾道ミサイルの発射を含め、さらなる挑発行動に出る可能性があるとの認識を示した。政府として引き続き必要な情報収集・分析、警戒監視に全力を挙げるとともに、日米、日米韓で緊密に連携していくと語った。

北朝鮮の軍事行動を巡っては、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が18日、バイデン大統領の日韓訪問中に、核実験かミサイル発射実験、もしくはその両方を実施する可能性があることが米情報機関の情報で示されているとした。

松野長官は、この米国の情報についても日米で連携しているが、個々の具体的な情報の内容についてコメントすることは控えたいと述べた。

関連記事
疑わしきは罰せずというのは司法の原則だ。しかし軍事の原則は疑わしきは罰せよ、である。敵の先制攻撃を許して味方が壊滅したら、元も子もない。
木原稔防衛相は28日の会見で、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用して衛星打ち上げを試みたことについて、日米韓の3カ国が「緊密な情報共有」を行なったと発表した。日米韓は昨年末、北朝鮮が撃つ弾道ミサイルの探知情報の即時共有を始めたと発表している。
何てことをしてくれるのかーー。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの報を受け、在日朝鮮人のパク・ヨンさん(仮名、40代)は肩を震わせた。おりしも日本と北朝鮮はサッカーで予選枠を競っていた。冷酷で傲慢な金正恩体制、日本での静かな営み。二国間のはざまで在日朝鮮人は複雑な思いを抱えていた。
外交関係者の話によると、北朝鮮は国連制裁に違反し、中国の10以上の都市で北朝鮮人従業員を雇用した50以上のレストランを経営しているという。これらレストランの収益の大半は、北朝鮮政権によって核・ミサイル開発資金に充てられていると見られている。
北朝鮮情勢を語る上で、中朝露の三角関係を考慮せずにはいられない。北朝鮮が領土的野心をあらわにし、イランも核開発を加速させるなか、世界情勢のきな臭さは一段と増している。