キウイには緑と黄色の2種類があり、それぞれ異なる「個性」をもちます。(Shutterstock)

黄色のキウイと緑のキウイ「意外な個性がありますよ」

緑色のグリーンキウイと黄金色のイエローキウイ。あなたは、どちらがお好きですか?

異なる果肉色をもつキウイフルーツ(キウイ)は、それぞれ突出した栄養成分を含むという、なかなかの「個性」をもっています。

それぞれの特性を生かして利用すれば、きっと健康効果も高くなります。

それぞれの果肉を見ても、甘酸っぱい新鮮な緑色の果肉と、さわやかで甘い黄金色の果肉という、両者の違いがよく分かります。

2種類の果肉は食感が異なるだけでなく、栄養価も同じではないようです。

以下の表を、ご覧ください。

表の項目は、上から食物繊維カリウム、ビタミンA、ビタミンCです。

 

緑のキウイ、黄色のキウイの栄養の違いです。表の項目は、上から食物繊維、カリウム、ビタミンA、ビタミンCです。(健康1+1/大紀元)

 

創新生技医学美容栄養顧問である高敏敏さんの紹介によると、「黄色キウイと緑キウイは、それぞれ際立った特徴があります。2種類を一緒に食べると、健康と美しさの両方を得られます」と言います。

では、用途別に、その特徴をご紹介しましょう。

便秘を改善し、心臓血管を保護し、浮腫(むくみ)を解消するには「緑のキウイ」を食べてください。

緑キウイの食物繊維は、黄色キウイの約2倍です。

食物繊維は便の量を増やし、腸の動きを刺激することで、便が腸内にとどまる時間を減らしますので、便秘の改善に役立ちます。また、有害物質や油脂が腸壁に接触する機会を減らすはたらきもあります。

高敏敏さんは、「緑キウイを、朝食の1時間後に1個を食べると排便がスムーズになります」と薦めます。

キウイの食物繊維は水溶性であるため、コレステロールと結合してゲル状の物質になった後、腸の蠕動によって体外に排出されるため、血中脂質を下げる効果もあります。

緑キウイのカリウム含有量は、黄色キウイよりやや高くなっています。

カリウムは神経伝導、筋肉収縮、心拍コントロール、血圧の安定に重要な影響を与える物質です。そのため、キウイフルーツは心臓血管の保護にも非常に有効です。

また、人間の体には「カリウムを保持してナトリウムを排出する」という仕組みがあるため、カリウムを補充することによって、体内の過剰なナトリウムの排出を促すとともに、浮腫(むくみ)を解消することもできます。

 

緑キウイは、黄色キウイに比べて食物繊維とカリウムの含有量が高くなっています。(Shutterstock)

 

次に、がん予防、免疫力の増加、貧血の改善には「黄色のキウイ」を食べてください。

黄色のキウイは「不思議な黄金の果実」とも呼ばれています。

その特徴は、緑キウイよりもビタミンCの含有量が多いことです。ビタミンCはウイルス細菌の感染を抑止しますので、風邪の予防や、感染症状の緩和に役立つのです。

ビタミンCはまた高い抗酸化力を有するとともに、フリーラジカルの消滅を助けますので、健康な細胞を保護することにより、がん予防に効果を発揮します。

高敏敏さんによると、一般に果物は外側からの攻撃に対抗するため、果皮のほうに抗酸化栄養素がより多く含まれています。黄色のキウイの果皮は、緑キウイに比べて綿毛が少ないため、きれいに洗った後、皮ごと食べるのが良いそうです。

 

黄色のキウイは、緑キウイに比べてビタミンCが豊富です。(Shutterstock)

 

そして最後に、こう申しましょう。

あなたの美容増進、季節の変わり目に出やすい「かゆみ」の緩和、消化促進には、「緑と黄色、どちらのキウイもお薦め」です。

果物店でキウイを買うときは、次の2つの点にご注意ください。

まず、表面の綿毛がきれいで、傷がないものを選びましょう。

それから、すぐに食べるのであれば、適度な熟成度の果実を選びます。触ったときに果肉が柔らかく、弾力性のあるものが良いでしょう。

すぐに食べない場合は、やや硬めのキウイを選んで買います。それを室温で2~3日置いておくことで完熟し、ほどよく甘さが増します。

(翻訳編集・鳥飼聡)

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