【芸術秘話】影に溶け込むダヴィッドの自画像
画家本人より自画像をうまく描ける人はいません。
ジャック=ルイ・ダヴィッドはフランス歴史の激動期に活躍した、新古典主義の画家であり、ナポレオンの首席画家でもありました。ダヴィッドは大規模な歴史画を得意とするだけでなく、肖像画もずば抜けていて、人物の特徴や品格を精確に把握し、それを絵画に表現することができます。
周知のように、芸術家たちは自分を表現したがります。ダヴィッドも例外ではありません。何枚も自画像を描きましたが、しかし、一般の画家と異なり、自分の顔を影に溶け込ませているのです。
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