豪首相、中国の政治介入に言及 総選挙前に態度強める
[シドニー 30日 ロイター] – 中国が南太平洋のソロモン諸島との安全保障協定締結を公表したことについて、豪州のアンドリュース内相が、豪総選挙に影響を与える意図があると指摘したことを受け、モリソン首相は、中国が外国の政治に介入した記録があると発言した。
モリソン氏の保守連合は5月21日の総選挙を前に支持率が野党を下回っており、中国への強硬姿勢など、安全保障上の実績を前面に打ち出している。
モリソン氏はタスマニアで記者団に「中国政府が豪州に対して影響力を持とうとしているのはよく承知している」と述べ、外国からの国内政治への介入に関する記録があると明らかにした。
中国はソロモン諸島との安保協定は第3国を念頭に置いたものではないとしており、豪州に対し、「中国とソロモンの主権的で独立した選択」の尊重を求めている。
野党・労働党は今週、中国・ソロモンの安保協定は豪政府の安全保障上の失敗だと批判しており、政府が発言を強めるきっかとなった。
モリソン氏は、外国からの政治献金の禁止や外国政府代表者の登録制度にも言及した。
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