台湾、キーウ市長に支援 独裁主義国に抵抗する「最前線」を共有
[台北 22日 ロイター] – 台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長(外相)は22日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長に対し、キーウとウクライナの医療機関に計800万ドルを寄付すると発表した。ウクライナと台湾の民主主義が巨大な独裁主義の隣国に「抵抗する最前線」に立っているとも言及した。
ロシアに侵攻されたウクライナに対しては、台湾でも広く共感を呼んでいる。ロシア政府が「特別軍事作戦」と呼ぶロシアのウクライナ侵攻と、民主的に統治されている島の台湾を自国領土とみなす中国からの軍事圧力との間に類似性を見出す人が多いためだ。
台湾はロシアの侵攻を非難して西側主導の制裁に加わり、ウクライナからの避難民のために2000万ドルを寄付したが、その大部分は台湾住民からの寄付だった。中国はロシアを非難せず、人道支援として1500万元(230万ドル)を寄付したに過ぎない。
関連記事
ドイツ検察当局が、ナチス政権下で迫害されたユダヤ人の子孫を装い、ドイツ国籍を不正取得した疑いで32人を捜査。少なくとも28人が中国籍で、偽造書類や架空の血縁関係が使われたという
欧州金属協会がEU本部前に棺を並べ、中国製部品の安値流入への対策強化を要求。欧州製造業の空洞化や雇用喪失への懸念が高まる中、EUの対中貿易措置の行方に注目があつまる
ベルギー検察は、半導体メーカーBelGaNの元幹部をスパイ活動の疑いで拘束した。窒化ガリウム半導体の知的財産や営業秘密が中国企業に流出した可能性を捜査
EUはグリーンランドに2億ユーロを投資すると発表した。通信、クリーンエネルギー、重要鉱物を重点分野とし、北極圏で存在感を強める中国共産党とロシアへの警戒も背景にある
軍も産業もエネルギーなしには動かない。脱炭素を急ぐEUと、エネルギー・産業基盤を確保する中国共産党。その差が、ヨーロッパの防衛力と戦略的自立を左右している