米当局、中国工作員を起訴 米警察官も協力か
ニューヨーク州検察当局は3月30日、米国で中国共産党のエージェント(秘密工作員)として被害者を脅迫・強要し、中国政府の国境を超えた弾圧計画を推進したとして、中国国籍のソン・ハイイン(Sun Haiying、53)被告を起訴したと発表した。
ニューヨーク州南地区連邦地方裁判所で公開された訴状によると、ソン被告は2017年から22年にかけて、米国で中国政府の「キツネ狩り作戦」と「天網プロジェクト(スカイネット)」に関与していたという。
同被告は私立探偵を雇い、12人のいわゆる「逃亡者」の自宅住所、運転免許証の写真、電話番号、銀行口座残高、米国での居住状況などの個人情報を収集した。そのうちの少なくとも10人は、中国の捜査当局から指名手配されていた。
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