2020年9月16日、ドイツ・ベルリンでのイベントでスピーチをする世界経済フォーラムの創設者、クラウス・シュワブ氏(Getty Images for Greentech Festival)

「グレート・リセット」を加速させたパンデミック

「あなたは何も所有せず、幸せになる」

国際的なロビー団体・世界経済フォーラム(WEF)のメッセージである。

同団体を設立したのは、ドイツ人エンジニアで経済学者のクラウス・シュワブ氏。毎年開かれるダボス会議では、各国の政界・財界・文化界のリーダーが一堂に会し、グローバルな問題について話し合う。近年、彼らが強く推進しているテーマは「グレート・リセット」だ。同団体のビデオでは、何も所有せず、すべてレンタルで済ませる男性が幸せそうに微笑んでいる。

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世界経済フォーラム(WEF)は昨年10月、2021年の年次総会(通称ダボス会議)のテーマを「グレート・リセット(The Great Reset)」とし、パンデミックを契機に、世界の経済・社会秩序の広範かつ抜本的な変革を提唱すると発表した。