研究:「彼岸の世界」あの世とはどういう世界か(2)そこに生命の過去と未来が記録されている
生命はエネルギーの塊でそこに過去と未来が記録されている
臨死体験を経験した多くの人々は、肉体を離れる経験をしています。心臓の鼓動が止まったり、脳の機能が止まったりすると、異なった次元で生き返り、一時的に元神や魂が肉体を離れた時の過程を思い出すことができます。
実はこういう現象は古代から記録されており、例えば、プラトンはギリシャの兵士が死後に復活してあの世に入る光景について記述しています。
レイモンド・A・ムーディ・ジュニア博士のベストセラー本『ライフ・アフター・ライフ』が1975年に出版された後、臨死体験の現象は広く注目を集め、徐々に主流の医学界でも重視されるようになってきています。
1980年、コネチカット大学の心理学教授であるケネス・リング教授は、臨死体験の研究に関する本、『いまわのきわに見る死の世界(Life at Death)』を出版しました。
リング教授は、臨死体験をしている人々は、しばしば眩い彼岸の世界へ入った様子を説明していることを発見しました。あの世には、人間世界の時間と空間の概念はもはや存在せず、彼らは知恵の光を放射する存在になっていました。
1991年、マイケル・タルボット氏は『ホログラフィック・ユニバース』を出版しました。
タルボット氏は『ホログラフィック・ユニバース』の中で、リング教授が収集したそのような事例を引用しています。
「臨死体験をした人々の証言によれば、肉体を離れる自己はエネルギーの塊であり、簡単に人間の形に戻ったり、自由自在に変身することができる。また人が肉体を離れた後、過去の人生を振り返ることができ、細部や感情が一瞬で全部表示され、すべてが鮮やかで生々しいのだ」
人生の過去が完全に記録されているだけでなく、人生の未来も事前に準備されているのです。臨死体験をしたことのある人の多くは、「あなたの死の時はまだ来ていない」と通告され、この世界に送り返されます。
リング教授は、これらの体験からわかるように、人生は定められており、設計されているとみています。時に、体験者は彼岸の世界で自分のこれからの人生の出来事(未来)を少し見せられた経験を語っています。
リング教授が収集した事例の中には、ある子供が臨死状態になり、自分が28歳で結婚して2人の子供を授かるなど、将来の詳細を見たというケースがありました。
この子供は、大人になった自分が、未来の子供と同じ部屋に座っている様子も見ました。その時、壁に非常に奇妙なものがあるのも見えました。
そして、その後の人生の中で、臨死体験をしたときに見た未来が一つ一つ実現していきました。大人になったとき、子供の頃に見た部屋にあった「奇妙なもの」は、子供の頃にはまだ世界で発明されていなかった暖房機器だったことがわかりました。
(翻訳・郡山雨来)