ラファエロ・サンティの「アテナイの学堂」(パブリックドメイン)

【芸術秘話】フレスコ画(Fresco)

フレスコ画の起源について未だ定まった論証はありませんが、ミノア文明の時期や、古代ローマ人(例えば、ポンペイ遺跡)の頃から色彩壁画が発見されています。

その後、イタリアのルネサンス期がフレスコ画が最も輝いた時期で、13世紀から16世紀の間、チマブーエやジョット・ディ・ボンドーネ、マサッチオ、フラ・アンジェリコ、ミケランジェロ、ラファエロ・サンティ、コレッジョなど、皆いくつもの有名なフレスコ画を残しています。

中でも、ミケランジェロが『創世記』をもとに描いたシスティーナ礼拝堂天井画と『最後の審判』は今では、知らない人がほとんどいないほど偉大で壮観な作品です。一方、ラファエロの『アテナイの学堂』は最も上品で繊細な作品です。

▶ 続きを読む
関連記事
想像力に富み、若くしてミケランジェロとレオナルド・ダ・ヴィンチと肩を並べる活躍を見せた「ルネサンス期の三巨匠」 […]
「アテナイの学堂」 この巨大な壁画には、プラトンやアリストテレス、ソクラテス、ピタゴラスなど50人の著名な思想 […]
動勢と雰囲気を描くことによって、時間の連続性を表現する技法は、美術で最も一般的な絵画手法です。時間を表現する方 […]