中国大使「中露関係にレッドラインはある」親露路線を修正か

中国の秦剛駐米大使が24日、ウクライナに軍事侵攻したロシアとの協力関係について「禁じられた分野はない」が、「レッドラインはある」と発言したことが注目を集めている。専門家らは、中国の習近平指導部は親露路線を修正しているとの見解を示した。

秦大使は24日、香港メディア「鳳凰衛視」のインタビューで、「中露は協力する上で禁じられた分野はないが、レッドラインはある」と話した。大使は、レッドラインは「公に認められている国際法と国際的な規範である」と示したが、詳しく述べなかったという。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)29日付は、ロシア軍が現在ウクライナ軍の反転攻勢を受けていることや、ロシアに対して西側諸国が結束を強めているのを見て、中国は戦略を立て直さざるを得ない状況に直面しているのではないかと分析した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国外交部は18日、ウクライナ市民が必要としているのは食糧や寝袋だ」として、米国のウクライナへの武器支援を批判した。ウクライナのベレシュチュク副首相は、中国政府のこの見解はウクライナの現実にそぐわないと反論した。
エイミー・グートマン駐ドイツ米国大使は21日、ウクライナ侵攻についてロシアを非難しない中国はロシア側にいると非難した。同氏は、中国が中立的な立場を表明しているが「この紛争に中立はない」と一蹴した。
[ワシントン 22日 ロイター] - 米国防当局者は22日、ロシアの戦闘力について、ウクライナ軍事侵攻前の約90%に低下したとの見方を示した。ロシア軍死傷者が増加している可能性がある。 ロシアは2月24日のウクライナ軍事侵攻前、国境付近に15万人以上の兵力を集結させ、本格的な攻撃のための戦闘機や戦車などを配備していたと米国は推定している。 米国防当局者は匿名を条件に記者団に対して「(戦闘力は)初
ウクライナのミハイロ・フェデロフ副首相は16日、ロシアによるウクライナ侵攻でドローンが使われているとして、中国の大手ドローンメーカーに対しロシアとのビジネスを停止するよう求めた。中国メーカーは製品はすべて民用品であるとし
ウェブサイトの信頼性を評価する米国の民間調査機関、ニュースガード(NewsGuard)はこのほど、TikTok国際版は、ウクライナでの戦争に関して誤解を招くコンテンツをユーザーに提供していると指摘した。
中共の態度を見極めるのに参考になる現象があります。それは中共の宣伝や外交システムに見られる明らかな方向性の転換 […]
(1)中国メディアの報道に起きた変化 (2)中国のウクライナ情勢への対応に変化 (3)米中首脳会談後に表われた […]