【写真】馬に魅せられた写真家 馬と馬主の美しい写真が話題

ドイツのあるアマチュアカメラマンが、美しいと馬主の深い絆を感じさせる、楽しく、美しい瞬間を、鋭いユニークな視点で撮影しています。

リンブルク・アン・デア・ラーンに住むセヴェリナ・ロスさん(44歳)は、2人の息子の母親で、歯科助手の訓練を受けながら、地元企業にも勤め、副業として写真を撮っています。最近、ロスさんは美しい馬とその馬主を撮影する事に情熱を注いでいます。

(ロスさんのユニークな馬の写真はこちらから)

ロスさんの写真好きは幼少期に遡りますが、馬と人間の写真を撮り始めたのは、偶然の出会いがきっかけで、2015年のことでした。友人から自分と馬の写真を撮ってほしいと頼まれたロスさんは、その時、もう写真を撮ることから離れられないと思ったそうです。

ロスさんが知っている馬の中で、特に好きなのは、力強くて気性も安定している、作業馬や冷血種の馬だそうですが、フリージアン・ホースやスペイン系の馬、たてがみの太いイベリア系の馬も好きなようです。

この壮大で高貴な生き物とその馬主との仕事は、ロスさんの作品集に素晴らしい写真を添えていますが、これらの仕事にはいくつかの困難もありました。

ロスさんは馬を「空飛ぶ動物」と表現しています。というのも大きな身体にもかかわらず、馬は脅威や恐怖を感じると逃げ出そうとするからです。

ただそういった困難もありましたが、ロスさんは写真家として活動する中で、「人馬一体」とも言える、多くの素晴らしい馬と飼い主たちに出会い、互いに培った強い信頼関係がこの困難を完全に克服してくれたようです。

この「信頼」が重要な役割を担っているのです、と彼女は言います。
ロスさんが写真を通して伝えたいことは何かというと、「馬主と馬の距離を縮め、その美しい瞬間を切り取ること」だそうです。

ロスさんは馬の撮影に慣れていくにつれ、馬を調教する必要がありました。彼女は「そうでなければ、撮影は面白いものではない」と言っています。

また彼女は馬主以外の人と一緒に馬の写真を撮ることはほとんどなく、「私の写真の8割は、オーナーが自分の馬と一緒に写っているものです」と言っています。

ただまれに彼女は人体模型を使うこともあります。この場合も、やはり信頼が重要な要素になるようです。 また一方で、知らない人とでも仲良くなれるような穏やかな馬を使うこともあります。

「馬だって感情があるんだから、誰にでも触らせるわけにはいかないでしょう」と彼女は言います。 

(翻訳・里見雨禾)