古代都市エル・タヒン:壁龕のピラミッド
古代都市エル・タヒン(El Tajin, Pre-Hispanic City)遺跡で最も有名な建築物は「壁龕(へきがん)のピラミッド」です。壁龕とは、彫像などを置くため壁面に設けられたくぼみのことです。
ピラミッドは7層の基壇から成っており、東側には頂上まで通じる階段があります。ピラミッド全体の窓のような壁龕を合わせると365という数字が得られ、太陽暦の役割を果たしていたのではないかと推測されています。
壁には、赤や青、黒などの色彩がまだ残っていることから、当時、このピラミッドには多彩な壁画が描かれていたことが分かります。
現地の人々は5世紀頃からこの壁龕のピラミッドを建設し始めましたが、長い年月の風にさらされても、依然とその壮麗な外観は訪れる人に感銘を与えます。
(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)
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