神様からのテスト問題 人生は学びの連続

人生は学びの連続であり、自己の改善や成長のためには、機会を放棄せずに勇気を持って実行するしかありません。

日常生活は、毎日が異なって遍在している現実の教室のようなものであり、人生を真剣に生きることは、学校の教室で答案用紙に記入しているようなものです。

最も重要なことは、そこから学び、自分の精神的な成長を高めることであり、これは神様が私たちに与えた試練です。人は老いるまで生き、学ぶという言葉があります。

『天国の5人』(The Five People You meet in Heaven)という本は、大きなスクリーンで映画化されたほどのヒット作です。遊園地で働くエディは、女の子を助けようとして命を落としてしまいます。死後、天国に行ったエディは、自分の人生で出会った5人の人物に会いました。

中には通りすがりの人もいましたが、1人ひとりの存在が、エディにとって学びの機会となったのです。1人目からはコインの両面を見ることを学び、2人目からはこの世の物事は完璧ではなく、時には犠牲を払わなければならないことを学びました。

3人目からは許しについて学び、4人目からは妻を亡くして落ち込むエディに、その死によって手放すことを学びました。5人目からは、エディはすべての人生には、それぞれに意味があると気づかされます。

そして、命の尊さを知り、人生には一切偶然なことはなく、人生で出会ったすべての人、起きた出来事や物事から、学ぶ価値があることをエディに悟らせ、教えてくれました。
 

自分の健康を大切にする

人生において、健康は最大の資産であり、それを失うことはすべてを失うことになるのです。バランスのとれた食事、十分な睡眠、そして正常な生活習慣が、体をベストな状態に保つための鍵となります。

若くて体力があるときは、通常、夜更かししても苦にならず、時々暴飲暴食しても問題になりません。

しかし年齢を重ねると、これらの怠慢が仇となり、赤信号が灯ってからでは遅いのです。 そのため、人生を楽しむためには、健康な体を大切にすることが重要です。

また、自分を大切にしてくれる人たちを大切にすること。世界にはたくさんの人がいて、出会って、知り合うことはご縁なのです。

「縁があれば、千里離れていても出会う。縁がなければ、対面しても知り合うこともないまま別れる」という言葉があるように、私たちは常に新しいものを追い求めるあまり、身のまわりの最も大切にすべき人や物、出来事をおろそかにしています。

人生は短く、予測不可能であり、1度機会を逃すと繰り返せないことも多いものです。ですから、一期一会を大切にし、周りの人々を大切にし、心の中に悔いを残さないようにしましょう。

自分を信じることを学ぶ

最後の授業』(The Last Lecture)は、世界的なベストセラーであり、YouTubeでも人気が高い動画です。そして、多くの読者の人生観に深い影響を与えています。

48歳でがんで亡くなった著者である大学教授のランディ・パウシュ氏は、

「無重力を体験したい」
「超大型のぬいぐるみを手に入れたい」
「NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)でプレーしたい」
「スター・トレックのカーク船長になりたい」
「百科事典を執筆したい」
「ディズニーのエンジニアになりたい」

といった、子どもの頃からの夢を実現するために人生を送ってきました。

NFLへの進出は叶いませんでしたが、夢への道のりは実り多いものでした。
ランディ氏は学生たちに、大きな夢を持ち、その実現に向けてベストを尽くすように勧めています。

夢に向かって粘り強く努力し、自分にはできると信じること、そして人生を前進させることを決して諦めないように、学生たちに呼びかけました。

自分を信じ、ピュアな心に戻ることを学ぶ

幸せはお金で買えるでしょうか? 

97%のブータン人と比較すると、彼らは自分たちが幸せだと思っており、豪華な家や車は必要とせず、生活のために一生懸命に働き、満足感を得ています。

また、南太平洋には、バヌアツという大小83の島々からなる、あまり知られていない島国があります。人口は約20万人と少ないのですが、英国の世界幸福度指数(HPI)では、2006年と2010年のランキングでトップの国になりました。

現地の人々は自分が幸せだと感じており、バヌアツでは犯罪も争いも、男女差別も社会的な地位のレッテルもありません。町中や路地の近隣の人々は、お互いに家族のように知り合っており、日常は漁業果樹栽培、家畜に頼って生活しています。

子供たちは笑いながら遊び、大人たちは暇さえあればおしゃべりして笑っています。人々は素朴で分けへだてがなく、心が広くて気取らず、とても居心地のよい環境となっています。

このことは幸福の鍵は、収入の多さや物質的な欲望の充足ではなく、内心の修養にあることを示しています。

かつての農業社会では、日の出とともに働き、日没とともに休み、とても勤勉で近隣関係がよかったのです。油や塩を貸しあって家族同士が睦まじく暮らし、自然や人間の原点に立ち返っていました。最も価値のあることは、魂の最大の宝である純粋な心を保持することなのです。

それに対して現代社会では、功利主義とお金がものを言い、誰もが物欲のために必死になって働き、一生忙しく過ごしています。夜中に目が覚めて、「これが私たちの生きる意味なのだろうか」と自問したことはありませんか?

人間の命の根底には原始的な力が存在しており、心に信仰や信念がなければ、人生の意味を見い出すことは難しく、たとえお金をたくさん稼いでも、空虚な気持ちになってしまうかもしれません。

物理学者のアルバート・アインシュタインは「人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない」という名言を残しています。自転車で立ち止まっていると、バランスを崩して倒れてしまいます。

自らの人生を前進させ、旅先で出会ったすべての科目で良い成績をおさめることにより、自分の人生での合格者となれるのです。

(翻訳・李明月)