1月4日、香港の裁判所は、天安門事件の追悼行事を宣伝したとして、元民主派団体の活動家、鄒幸タン氏(写真)に禁錮1年3月の刑を言い渡した。昨年9月、香港の「六四記念館」で撮影(2022年 ロイター/Tyrone Siu)

香港民主活動家に禁錮刑、天安門事件の追悼行事巡り

[香港 4日 ロイター] – 香港の裁判所は4日、天安門事件の追悼行事を宣伝したとして、元民主派団体の活動家、鄒幸タン氏(36)に禁錮1年3月の刑を言い渡した。

同氏は昨年6月4日の天安門事件記念日の前日に逮捕されていた。

追悼行事は過去2年間、新型コロナウイルスの流行を理由に禁止されているが、2020年には数千人がろうそくを灯し、21年も規模は小さくなったが同様の追悼が行われた。

鄒氏はソーシャルメディアに「ろうそくを灯すことは犯罪ではない。自分の立場を守ろう」と投稿していた。

同氏は無罪を主張。追悼集会を呼び掛けたのではなく、天安門事件を忘れないよう呼び掛けたかったと述べていた。

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