12月21日、トルコで暗号資産(仮想通貨)の1日当たり取引が、今年初めに記録した100万件の大台を再び回復した。アンカラで9月27日撮影(2021年 ロイター/Cagla Gurdogan)

トルコ、仮想通貨1日当たり取引が再び100万件乗せ リラ安の避難先に

[ロンドン 21日 ロイター] – トルコで暗号資産(仮想通貨)の1日当たり取引が、今年初めに記録した100万件の大台を再び回復した。通貨リラが連日過去最安値を更新し、物価が高騰する事態を受け、国民が資金の逃げ場所として仮想通貨を選んでいるようだ。ブロックチェーン分析会社チェーンアナリシスとカイコがロイターに提供したデータで分かった。

今年3月、トルコ中央銀行総裁が突然更迭されてリラが大幅安になった局面で、仮想通貨取引が初めて100万件に到達。その後は50万件を割り込んでいたが、リラの値動きが不安定化するとともに仮想通貨取引がまた拡大してきた。

トルコ国民の間では手持ちのリラをドルや金に転換するのは日常化しているが、政府がこうした動きに対する規制を強化している。一方、仮想通貨は今年に入って価格が跳ね上がっているため、取引の人気が高まった。

データによると、2019年以降リラと交換する仮想通貨としてはビットコインと、ステーブルコインの「テザー」が最も広く利用されている。

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